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Interview





こころを弾くものづくり
ー挑戦を続けるギターメーカーのストーリー ー

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 株式会社ディバイザー 八塚 航社長



「できないと考える前にまず動く。 失敗してもそこから道が拓けてくるから」

 ーそう話すのは弦楽器の企画・販売を手掛ける株式会社ディバイザーの八塚社長。
お父様でもある現会長の八塚恵氏と信州の名工・百瀬氏で46年前に始まった
アコースティックギターブランド【Head way】のほか、併設する工場にて製作したこだわりのギターやベースを販売している。




 今でこそ業界では名の知れた同社だが、就任当初は知ってもらう為に全国各地を車で回ったり海外に出向いたりと、とにかく即行動に移してきたという。
「できないと考える前にまず動いて、失敗してもそこから見えてくることが多かった。
会社の外から自社製品を見つめ直したり、他業種の方達からも話を聞きながら学んだり…
そうやって動きながらスタイルを確立していったかな。」と百瀬氏。









ストーリー性で魅力を増すディバイザーの強み


 珍しい和材を使用したり、松枯れしてしまった赤松を使ったりと話題性があり、面白い企画の多い同社。最近では、桜をモチーフにした桜材のギターが人気を博している。
そういった企画もSNSを駆使し、ユーザーや全国の販売店ともやり取りしながら販売促進に繋げている。
「今やネットが主流の時代。発信も情報収集もしやすくなった。若い社員が自由にやってくれて、お客さんや販売店を巻き込んで盛り上がる事ができる。時代が追いついたかな(笑)」
と笑顔を見せてくれた。

 また[この材を使って作りました。]で完結しないのが同社。
それを印象づけるエピソードだったりバックストーリーを持たせて紹介しているそう。
製品の良さを引き立てる付加価値となり奥深さと愛着が増す事で、より愛されて魅了されてきた同社の[らしさ]となっている。
こういったエピソードを交えてSNSなどで共有していくことで、全国のファンに伝わり一層想いが届きやすい仕掛けとなった。



 「ギターは本来なくても生きていけるもの。
だけどそこに趣味や生きがいを感じている人達がいる。
その人達にとっての【楽しみ】を一緒に楽しんで提供したい」と話す。





変化に柔軟になるコト。守るモノ。

 うまくいかない時は今までのやり方に固執せず、変化にも柔軟に対応してきたという八塚社長も、始まりである【headway】に関してはアコースティックギターの需要が下がっている時期にもなくしてはならないと、とにかく自身の感覚や想いを信じて続けてきたそう。
今はこれが大きな財産になっていると話してくれた。
ここ最近では半年から1年先まで予約が埋まっているそうだ。







「考えなきゃうまくいかないことは大体うまくいかない(笑)」
アグレッシブに動いてきたことで確固たる感覚とフィーリングの精度を養ってきた社長の次なる目標は【世界で勝負するコト】

変化を恐れず、とにかく行動するコト。チャレンジしていくコトを念頭に突き進んでいく同社のギターが世界各地のあらゆる場所で弾かれている日もそう遠くないだろう。

Profile

株式会社ディバイザー
話題性のある企画やこだわりの詰まった高品質さで幅広い層から支持される弦楽器の企画販売会社。
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